家づくりブログ

2021-04-14 20:42:00

選んでいい土地、悪い土地

新学年の生活が始まりましたね。

高2の息子2人の送り迎え生活も始まりました。

 

最寄りの駅まで車で10分ほどかけて送り迎いしているんです。

 

この前、息子に聞かれました。

「お父さん、なんでこんなところに家建てたのー?」

 

 

 

この土地は先祖代々の土地やって知ってるやろ〜?

 

高2になって聞くか…

 

って思いました(笑)

 

 

 

おはようございます。

岐阜県海津市で一棟一棟丁寧に、をモットーに木の家づくりをしております

ハッピーホーム 株式会社後藤工務店の代表 後藤です。

 

 

 

土地選びで注意すべき事はたくさんありますが、

今はネットで調べれば何でもすぐ分かる時代です。

 

 

なので、今日は特別に、

調べてもなかなか出てこない”真剣”な情報を教えます。

 

 

それは、

 

「その土地の履歴を確認すること」です。

 

 

30代の頃に地盤について師事した先生の講義の中での

最も印象的な教え、それは、

 

「地形・地盤は長い年月をかけて元の地勢に戻ろうとする。」というものでした。

 

 

地勢とは、高低や山・川の配置など、その土地全体のありさま、です。

 

今、我々が住んでいる所は、大昔からこの地形をしているとは限りません。

 

 

教えによると、

「元々海だった所は海になろうとするし、斜面だった所は斜面になろうとする。」

ということなんです。

 

 

東日本大震災において東北で甚大な被害が出る中、

 

関東でも家が傾くなどの被害が多発した事はご存知ですか?

 

 

特に当時は「液状化現象による浦安市での住宅の傾き」被害が報道などで多く取り上げられました。

 

 

なぜ家が傾く被害が浦安市などの沿岸部に集中したのかというと、

浦安市はそのほとんどが埋立地だから、なんです。

 

 

今から60年前は東京ディズニーランドの場所は海でした。

 

357号線やりんかい線から南側は海だったんですね。

 

そして80年前までさかのぼると、浦安市のほとんどが海なんです。

 

 

元々海だった所にむりやり地面を作っても、

ひとたび災害が起きれば、もとの海に戻ろうとするという事なんですね。

 

 

災害というものは長いスパンの中で起きてくるので、

そういう歴史がなかなか引き継がれないんですね。

 

 

そして、東日本大震災で有名になったあの地域の山のふもとの所々にあるという

「ここより下に家を建てるべからず」という石碑については、

当時の講義の時に教わっていました。

 

 

震災を機に、この石碑が見直されましたが、

被害の歴史も長い年月を経ると徐々に風化していくというのも、また歴史の様です。

 

 

海に限らず、昔、池や川だった所は大地震がくれば、

大きく形が変わる可能性がありますし、

土砂崩れの歴史が過去にある所は、やはり、これからもその可能性がある、

という事だけは忘れてはいけません。

 

 

今は、昔の地勢を簡単に調べる事が出来ます。

 

特に私の住む濃尾地域は、その昔は池が多く、

川も整備されて今では形が変わってしまっているので、

 

土地探しをする時には必ず、「ここは50年前、100年前は池や川じゃなかったか。」

と、昔の地勢を確認していますよ。

 

 

 

それでは、また!