家づくりブログ

2018-05-11 22:22:00

固定金利期間選択型住宅ローンだから安全?

トランプ氏が大統領になってから

海外情勢が目まぐるしいですね。

反面、日本は政治を中心に不正疑惑・セクハラなどで政治も停滞…。

何か低レベルな気がしませんか。

まさに内憂外患。

政府・国会で良く考えてほしいですね。

 

 

おはようございます。

ハッピーホーム 株式会社後藤工務店の代表 後藤です。

 

 

前回に続き、大切な住宅ローンの話です。

 

3年固定、5年固定、10年固定といった

一定期間だけ金利を固定するという

特約を付けた住宅ローンのことを『固定金利期間選択型住宅ローン』と言います。

この商品が、銀行が最もオススメする住宅ローンです。

 

「良く分からないまま、すすめられるがままに固定金利期間選択型住宅ローンを選んでしまった。」

という声を聞いたことがあります。

しっかりとした知識のない状態で銀行に住宅ローンの相談に行くと、

先述の方のように、銀行にすすめられるがままに、

この3つの期間の中から住宅ローンを選ぶことになる事も多いようですから、

「銀行に相談すればいいだろう。」と思っている方は気を付けていただければと思います。

 

 

まず、この商品は固定という表現が使われていますが、

そのベースはあくまで変動金利であるため、

将来的な金利変動リスクをかなり負っており、

決して安定的な住宅ローンとは言えません。

 

変動金利の『激変緩和措置』のような返済金額の上限が特にないため、

もし固定金利期間終了時に金利が大きくアップしてしまった場合、

返済額が大幅にアップしてしまう、という怖さを持っている商品なんですよね。

 

また  固定金利期間が終了した際には

A再度固定金利選択型を選ぶのか?

あるいは

B変動金利を選ぶのか?

を選択することになるのですが、

(他銀行に借り換えしなければ、全期間固定金利への移行は出来ませんので)

金利の優遇幅が当初よりも少なくなってしまうような仕組みになっているため、

貸出金利を決める基準となる基準金利が、借入当初の金利と変わっていなかったとしても、

残念ながら金利がアップしてしまうという商品なんですよね。

 

大切なことなのでまとめます。

固定金利期間選択型住宅ローンの特徴は、

選んだ固定金利期間が終了した時に、

今と景気が変わっていなくて、基準金利が同じだったとしても、

無条件で返済金利は上がりますし、

もし景気が良くなって基準金利自体が大幅アップしてしまうような

緊急事態が発生してしまった場合には、

返済額に上限がないので、一気に月々の返済額がアップします。

結果、住宅ローンが払えなくなり、競売に追い込まれる、

ということだってあり得るという商品です。 

 

ですから、この住宅ローンを選んでも大丈夫な方は、

固定金利期間が終了した時に、

ある程度の『繰上げ返済』能力のある方が該当者になります。

 

 

この住宅ローンとの付き合い方の基本は、

まずは無理のない返済金額をベースに資金計画を立てる。

そして月々の返済をしながらコツコツと貯金する。

そして効果的に繰上げ返済を行い、元金を徐々にでも減らしていくこと。

または、コツコツ貯めたお金を繰上げ返済に回さず、

もし金利が大幅に上がってしまった場合の備えて置いておくかです。

そうすることで、固定金利期間終了後の返済リスクをある程度軽減することが出来ます。

 

 

貯金が出来る人であれば、上記のようにリスクヘッジをすることが出来ますが、

もし、あなたが貯金出来ないタイプの人でしたら、

この住宅ローンを選ぶのはやめたほうが良いと思います。

先述のように場合によっては変動金利を選ぶよりもリスクが高いですから。

 

 

ということで、“なんとなく『固定』という名前が付いているから安心なのでは”とか、

“銀行の方がすすめるんだからこれで大丈夫だろう”とか

“先のことは分からないし、その時が来たらなるようになる!”といった

安易な考えでこの住宅ローンを選ぶことだけは、

絶対に避けていただければと思います。

 

それでは、また!

 

 

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