こんにちは、岐阜県海津市の住宅会社 ハッピーホーム 株式会社後藤工務店の代表 後藤です。
「高気密高断熱」という概念や言葉が生まれてからもう35年は経っていて、もはや当たり前で使われる言葉と思うのですが、
今日は「高気密高断熱って何?押えたいポイント3選」です。
① 暖かさでは建て替えには負ける
結論、これは私が若い頃から「こうすれば暖かくなるのでは!」と昔の自宅でいろいろ実験・体感して体得したことです。
いきなり夢の無い話になり申し訳ありません。
リフォームするとなると築30年以上の古くて寒い家が多いのですが、海津市はもとより東海地区では土壁の家だったりしますよね。
「暖かさでは建て替えには負ける」というのは、そういう古い家を家じゅうを暖かくしたい場合の話です。
ですので、落ち着いて考える必要があるのが『どういう工事をすると暖かさに変化が出てくるか』です。
私も若い頃は素人同然の時期があり、いろいろしてきました。
例えば「部屋じゅうのガラスの高断熱ガラスへの交換」、「内窓取付け」、「断熱材の入っていなかった天井に断熱材詰め込み」「家の外側に断熱材貼り付け」などなど。
期待を一つ一つ試してみたのですが、効果が体感できたことはありませんでした(涙)
全部を一度にしていれば、もしかしたら多少は体感できたかもしれません(笑)
「これをすればこんなに暖か!」というような宣伝広告にはちょっと落ちついてみましょう。
「この内窓をつければ」とか「サッシを高断熱サッシにすれば」とか、、、
一つの工事で得られる体感性能はほぼ無いか、ごく小さく、大きな面積を効果的に施工してあげることが必要かと思います。
床暖房も付ければ足裏は暖かくなりますが、部屋中暖めるには電気代がかかりすぎてしまうので、それなりの断熱工事を一緒にしてあげることが必要です。
ここからが本題ですが、
私がお勧めする現代の家の断熱性等級は6~7でして、これをリフォームで叶えようと思いますと、かなり高額の工事となります。
車でも10年前の車と今どきの車では性能に雲泥の差があるのと実は家も同じです。
20年前30年前の家を今どきの家と同じ断熱性、省エネ性にするには家じゅうを一度骨組みだけにして、やり直すぐらいのことになる、という事を造り手の見解としてお伝えします。
ただ、小さい家ほど比較的安価に、そこそこ快適な家にできる傾向にはあるので、そこには期待してください。
それは単純に冷暖房する容積が小さいからです。
プラン段階で部屋の間取り配置を省エネ性も意識して見直して、同時に効率の良い断熱工事を施してやれば、建て替えよりもコスパ良く希望の家ができる可能性があります。
②耐震性のアップも費用がかかる
リフォームの時に気になるポイントとして耐震性のアップがどこまでできるかという事があります。
現代の新築住宅では決められた基準に乗っ取って設計施工することで耐震性が担保できます。
耐震性レベルも耐震等級1~3まであって、これからはほとんどの新築住宅は3を目指すことになるでしょう。
ただ、これが古い家のリフォームとなると、そもそも今の基準にない建て方がしてあって、今の最低基準にしようと思うだけで、超高額になってしまう物件が実はかなり多いです。
そもそも、現行基準に必要な耐震金物も使われていない…
そもそも、筋交いなどの耐力壁が不足している…
そもそも、現行基準のような基礎構造でない…
ですので、現行基準に合致させようとしますと、
「まず家を骨組みだけにして、、、耐震金物を建物全体に取り付けて、筋交いなどの耐力壁を増やして、」とそこまではまだ良いです。
問題は基礎で、昔の基礎を今の基準にするには、「上げ方」と言って家を基礎から離れるように持ち上げておいて、基礎工事をしなおす必要があることが多いです。
どうですか?
工事の規模が想像できますでしょうか。 さすがにここまでくると、「建て替えの方が良いよね。」という事になります。
③ 命を守る長生きのためのリフォームを
とはいえ、家を出来るだけお客様の負担を少なく、安全に快適にするのが我々の仕事ですので、ご提案内容は物件を見た上でベストを考えます。
これからもっと意識したい一つが、「命を守るリフォームを」というご提案です。
家の中での死亡リスクで多いのが実は「ヒートショック事故」です。
これを起こさないために脱衣室にエアコンを設置する、という事お勧めしていきたいと思っています。
脱衣室・浴室をしっかり暖める事でヒートショック事故は激減します。
出来ればトイレも暖める事がお勧めです。
もったいない精神との戦いとなりますが(笑)
次に無くしたいのが「地震での倒壊事故」です。
耐震等級は取れなくても、古い家でもやればやっただけ耐震性は上がるので、ここには費用を掛けたいところです。
命ほど大事なものは無いですからね。
ハッピーホーム後藤工務店ではお客様の「好き」をお聞きして、それをカタチにしています。
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株式会社 後藤工務店
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