こんにちは、岐阜のハッピーホーム後藤工務店 後藤です。
今回の地震で被災された方には心からお見舞い申し上げます。
工務店の4代目として生まれ、27年間で何百棟という建物に携わらせていただいて今があります。
今日は、地震の安全性を高める3つの方法をお話しします。
① 屋根を軽くする
特に田舎の古い家、中でも立派な家は日本瓦の家が多いですよね。
日本瓦って分かりますか? お寺や神社の瓦の様な大きく波をうった瓦です。
お寺の瓦の様なツヤの無い鼠色のものは「いぶし瓦(又は粘土瓦とも呼ばれます)」ですし、同じ鼠色でもツヤのあるテカったものは「陶器瓦」ですが、どちらも日本瓦と呼ばれています。
岐阜県西濃地域ですと三河の瓦も良く使われ50年ほど前には青や緑などの色もありましたし、周りを見渡せば今でもまだまだ見かけます。
この日本瓦は近年良く使われている平板瓦と違って厚みがあって重いだけでなく、昔は「土葺き」と呼ばれる工法で葺かれていました。
20年程前からは土を減らし釘止め兼用の「なじみ葺き」、15年程前からは土は要所だけで基本的には釘で固定する「釘打ち施工」になり土の量は激減しましたが、今から20年以上前の建物は完全に土の粘着力だけで瓦を葺いていて、50坪の家でダンプ2~3車の土が屋根に載っているような気がします。
なので最近の家の屋根と比べるととても重いのです。
先の地震を見ても古い家ほど屋根の葺き替えを考える時には、瓦から軽い屋根材へのリノベーションをすると良いのかなと思います。
② ガラスを安全にする
とは言っても屋根を軽くするのは、費用もかなり掛かる事ですし、ご年配の施主様にはなかなか受け入れられないのではとも思っています。
現に3代目社長である父に、「屋根瓦を降ろすことを顧客様に勧める前にうちの家でしてみるか?」と相談したところ、「そーんな事する必要ない!」と一蹴されましたし(笑)
ジェネレーションギャップはなかなか埋まらないものです。
そんな後藤家が20年ほど前にした耐震対策が、家の中の木製建具のガラスをアクリル板に変えた事です。当時で築70年ほどの家で家の中がガラス戸だらけだったんですね。それをすべてアクリワーロンというガラス模様のアクリル板に変えました。
そして外部の窓も南側の大きな掃き出し窓だけフィルムを貼ったような気がします。
割れたガラスで大けがをすることも多いと聞いたからです。
③ 思い切って建替える
そんな風にガラスにお金を掛けたわけですが、その5年ほど後には建替える事になりました(笑)
子供が生まれ、子供の勉強部屋をどこに設けようかあれこれ協議もしていたのですが、なかなか気の進む案が決まらず、大きな台風を経験したりしている内に、結局父の鶴の一声で決まりましたね(笑)
その後もあれこれ大変でしたが、いざ出来上がるとやっぱりあの時決断して良かったと思います。
台風や地震で倒壊などへの不安が一斉無くなりました。
唯一残念なのは、当時はまだ日本の伝統工法ともいえる土壁造りで、かつ「夏涼しく冬暖かい」を模索していて、今している家づくりとは違う、ちょっと昔の快適性の家になってしまったという事です(笑)
そんなこともあって、人一倍、省エネ・快適性にこだわっているというのはありまして、そこにはずっとこだわっていくでしょうね。
冬寒いのは大嫌いなので!
ちょっと話がそれましたが、
今一度、地震への備えについてご家族で話し合っていただくと良いのではないでしょうか。
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楽しく暮らしてほしい
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